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メンタルが弱い人は、周りの人に気を遣い、自分を出さず協調性がある人と言えるかもしれません。ネガティブに考えることも危険回避に繋がることもあります。「良いこと」「悪いこと」と評価せず、物事には2面性があると考えましょう。
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メンタルが弱い人と強い人の違い
メンタルが弱い人は「自分はまだまだ駄目だ」と自分を否定的に捉え気持ちが沈んでいきます。脳にストレスを溜め眠れなくなったり体調不良を起こします。
強い人は「今はできなくても頑張ってみよう」と前向きに捉えポジティブ思考が働くため、積極的な行動に繋がっていきます。そして脳にストレスを溜めず過ごせます。
出来事に対する受け止め方の違い
「雨降り」という出来事を「新しい傘をさせるから嬉しい」、「洗濯物が乾かなくて嫌だなー」、またアトラクションに出かけて「雨だから人が少なくてラッキー」、「折角来たのに雨で全ての乗り物に乗れない」などの受け止め方は人によって様々です。
同じ「出来事」をどのように受け止めるかで気持ちも180度違ってきます。肯定的に受け止めると、気持ちが前向きになるため、ストレスも少なくなります。
出来事の受け止め方はその都度自分で選んでいるのです。その時の「体調」や「心境」、「天気」や「誰と一緒にいるときに起こるか」などで受け止め方が変わるでしょう。今までどんな受け止め方をすることが多かったか考えてみてください。
他者評価重視か自己評価重視の違い
「他人から自分はどう見られているか」を気にする人は、他者の期待に応えようとして実際の自分より良く見せようと背伸びをして疲れてしまいます。
しかし他人の評価は、評価する人の性格や体調・状況次第で変わるため、その評価は曖昧なものが殆どです。
自分の弱み・短所、強み・長所を理解し、ありのままの自分を受け入れている人は、自分自信を好きな人が多いです。
例え失敗しても「次の課題が見つかって良かった」と前向きに捉え新たな挑戦心が湧き落ち込むことも少なくなります。
結果に対して「成功」か「失敗」かは自分が判断すれば良いことです、ストレスで心を病まないためには、他者評価ではなく自己評価で生きることが重要です。
メンタルが弱い人のための克服法
先ずは、自分の弱点・短所を受け入れることが大切です。メンタルが弱いことを「悪いこと」「ダメなこと」と評価ないようにしましょう。
「あるがままの自分」を素直に把握し、今の自分がどのような特徴を持っているか知りましょう。そして、理想の自分に近づくために小さな目標を設定し、少しずつ改善していきましょう。
メンタルが弱い自分を受け入れる
「直ぐに落ち込む」「人の評価が気になる」「周りの意見に振り回される」などが当てはまる人は、物事をネガティブに捉える癖があるかもしれません。
これも見方を変えると「感受性が高い」「気遣いができる」ということに繋がっている場合があります。
メンタルが弱いことはけっして悪いわけではありません。これも特徴として受け入れてみましょう。
自分の短所や嫌いなところは目を向けたくありませんが、それも含めて「個性」ですから、しっかりと「まるごとの自分」を受け入れていきましょう。
長所で勝負する
自分を一番理解していないのは自分自身ということがよくあります。長所を意識できると自己肯定感が強くなり自信が湧いてきます。自分の良さを客観的に正しく自己評価していきましょう。
自分の長所が解らなければ、他人を観察し、人と比べて、何が違っているのか、何が優れているか探してみることをお勧めします。
短所を修正するには時間がかかり、できないと「ダメな人間だ」と考えてしまいます。逆に、長所を伸ばすことは、楽しく充実感を持って進めることができるため、イキイキとしてきます。
自分の身体を大切にする
「身体の声を聞いていますか?」ちゃんと身体の声を聞いてあげる事で、自分に優しく労わることができます。
体調が良くないときに、周りに合わせて無理したり、自分のことより他人のことを優先させると、身体のバランスを崩して病気になっていく可能性があります。
体力的な疲れは、睡眠や休養で概ね解消されますが、現代のストレス社会では、気づかないうちに精神的な疲れが溜まり、身体症状として現われてきます。
身体を大切にできると、調子が良い状態が続くため余裕ができ、他人も大切にできることに繋がってきます。
辛い時は泣くのを我慢しない
辛い時は、泣くことで涙と一緒にストレスを吐き出す効果があります。重荷を背負ってきた自分の苦しみを解放してあげましょう。
涙を我慢するとストレスを溜め込むことになり、どんどん心が重くなっていきます。泣くことで「悲しい」「辛い」「苦しい」など自分の感情に気づくこともあります。
一人でいるときは、周りを気にせず、思いっきり泣けますね。声を出して泣くのも悪くはありません。大泣きした後は、心がすっきりと気持ちが軽く明るくなるでしょう。
メンタル弱い人との接し方
メンタルが弱い人は、他人から言われた言葉を重く受け止める傾向があります。良かれと思って掛けた言葉「期待してるよ」「君ならできるだろう」などが、プレッシャーに感じストレスとなります。
良い点は褒め、改善点は「こうした方がいいのでは」と笑顔で優しくアドバイス的に伝えましょう。
めんどくさいと思わない
メンタルが弱い人を特別扱いをせず、基本は他の人と同じことをやらせましょう。但し、必要以上に凹みやすいため、インパクトのある言葉はそれに囚われてしまうため、優しい言葉に置き換えて穏やかに話しましょう。
良かれと思って発した励ましの言葉は、相手を追い込むことに繋がります。「大丈夫」「頑張れ」「もっとこうしたらよい」などは逆効果です。
笑顔で優しく接することで、「この人は敵じゃない」と感じてもらえるため、距離を近づけることができます。
エピソードで元気づける
誰もが失敗を経験しながら自信をつけていることなど、エピソードを聞くとイメージが湧き「自分も失敗してもいいんだ」「失敗を重ねて良くなっていくんだ」と思えることもあります。
また、輝いて見える人から「失敗談」「苦労話」を聞くことで身近に感じ、「自分も努力を重ねたら近づけるかもしれない」と元気が出てくるかもしれません。
他人からの何気ない言葉が心に響き、考え方や捉え方が変わり、重かった心が少し軽くなることもあります。
ずるい接し方もあり
メンタルが弱い人は、フォローしようと思って話しかけた言葉をマイナスに受け取り、ネガティブな考え方を続けるため、一緒にいるこちらまで疲れてくることがあります。
そんな時は、自分を守るため距離をとることも大切です。基本的な挨拶はかけて、1対1になる状況を避けましょう。
どうしても距離を置けない場合、自分と同じ目線に立たず、相手を「子ども」と捉えると、ストレスに感じていたことが、笑えるようになるかもしれません。
嫌いな相手なら無理に付き合わない
「どうせ自分なんて」と、仕事やプライベートで常にマイナス発言をする人の近くにいると、こちらまで気持ちが滅入ってしまいます。
価値観や性格が合わず、嫌な人と感じたら、無理に付き合わないようにしましょう。
仕事の相手でも、必要最低限の話で済ませ、深い話をしないよう無関心を装うと、相手も避けてくれるはずです。
どうしても避けられない相手であれば、その人の長所を探してみましょう。誰でも1つは持っているはずです。
どうしても無理なら「反面教師」と受け取り、自分の成長に必要な人と捉えてみましょう。
過度な場合は医師の診断をすすめる
過度なストレスなどが原因となり、悲観的な考え方、意欲や集中力の低下などの症状が現れることがあります。
あまりにも酷いと感じるときは、最近「眠れているか」「食欲はあるか」など本人が困っていそうな質問をして、医師の診断を促しましょう。早期発見・早期治療が、早期治癒に繋がります。
仕事続かない人との接し方
仕事を始めても直ぐに辞めてしまう人は、自分に自信がなく、またできないことを他責にする傾向にあります。
最初から好きな仕事をしている人は、多くありません。仕事を始めるときは、嫌いでない仕事であれば選び過ぎず、とりあえずは一生懸命取り組むことが大切です。
そのためには、自分がどういう個性(特徴)を持っているか理解する必要があります。小さい頃からの自分を振り返り、「楽しかったこと」「充実感があったこと」「褒められたこと」など思い出せるよう、話しかけてみましょう。
1つでも自信を持てることに気づいたら、それを活かせる仕事にどのようなものがあるか一緒に考えてあげましょう。
健康カウンセラー林さとみのワンポイントアドバイス
「出来事」には、自分でコントロールできること、できないことがあります。コントロールできる「出来事」に対して、合理的に考え行動していきましょう。
例えば「全てが上手くいかなければ失敗だ」ではなく「6割の人が評価してくれたので過ぎに繋げよう」など、ネガティブに考えたら、次はポジティブに考えに置き換え、合理的な思考に換えていきましょう。
まとめ
どのような思考をするかが、メンタルの強さ・弱さに大きく影響してきます。頭が疲れているとマイナス思考的に考えることが多くなります。
最低でも1日5-6時間は睡眠をとり、脳を休めてあげましょう。そしてネガティブな考えをした後はポジティブな考えをしてみましょう。それが習慣化できるとポジティブ思考に変わっていけます。
健康運動実践指導者・健康管理士一般指導員の勉強を通じて、健康について運動・食べ物・メンタルなど多くの知識を身に付けています。
知識を知恵に換え実践することで、今でも体力年齢は20歳代をキープし、「華麗に加齢」を目指しています。 2019年3月から、一般社団法人日本ランニングファシリテータ協会認定コーチとして、イオンモールで朝活ランニングの指導をするなど、走る楽しさを伝えています。