ジョギングに最適なインソール選び!服装にまつわるラングッズ

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足にピッタリの靴が見つからないときは、インソール(中敷き)を入れることで調整することができます。でも、どんなインソールが適しているか解りませんね。この記事では、目的に合ったインソールやメーカーの特徴をご紹介しています。是非、快適な走りをするために試してみてくださいね。

ジョギング先生の林さとみと申します。ジョギングに関するお役立ち情報を紹介します!
ジョギング先生 林さとみ
ジョギング先生 林さとみ
相談者のAさん
相談者のAさん
いろいろ教えてください。

ジョギングに最適なランニングシューズインソールの選び方

ジョギングに最適なランニングシューズインソールの選び方

ランニングシューズインソールの選び方を紹介しますね。
ジョギング先生 林さとみ
ジョギング先生 林さとみ

ジョギングとウォーキングの違いは、両足が地面についていない瞬間があり、着地時に足に負担がかかることです。

インソールとは、靴底に入れる「中敷き」のことで、自分に合ったインソールを選ぶことで、足への衝撃が和らぎます。

インソールを使用することで、「高い衝撃吸収力」「踵のサポート強化」「フィット感の向上」などの効果が期待できます。

偏平足な人におすすめのインソール

偏平足とは、足裏全体が地面についている状態もしくはその状態に近い足のことで、立っている時(荷重時)に土踏まず(内側縦アーチ)がないことを指します。

偏平足は、かかと周辺の関節群の結束が緩んでいるため、着地時に足首が内側に倒れてしまいます。その結果、膝や股関節周りを痛めてしまう可能性があります。

かかと周辺の骨格が適正に働き、骨格を整え足本来の役割が発揮できるインソールは、着地時の衝撃や疲れを軽減してくれることが期待できます。

スーパーフィートインソールは、深くて丈夫なヒールカップ、かかと周りを機能的にサポートし、足骨格のねじれを補正してくれる特徴があります。

寿命が長いインソール

インソールは、少しずつ機能を失っていくため、見た目では履き替え時期がわかりずらいです。

使用頻度や取り扱い環境、使う人の体重や歩き方の癖、インソールの素材や成型方法など様々な要因で寿命は変わってきます。頻度にもよりますが、3か月から1年で機能が半減し、長く使えても2-3年程度の場合が多いです。

主な素材は、プラスチック(ポリエステル・ポリウレタン・EVA樹脂)などの硬いものと、ゴムやスポンジなどの柔らかいものです。

硬い素材は足裏の3つのアーチを支えて足を固定する、柔らかい素材は衝撃を吸収するという、それぞれのメリットがあります。硬すぎず、柔らかすぎず、薄すぎないもが良いでしょう。

成型方法は、熱で曲げる熱成型が一般的ですが、曲げたものは変形しやすいです。オーダーメイドの場合は、削り出し製法や貼り合わせ製法がありますが、職人さんの熟練度により品質が異なってしまいます。

ハイアーチのインソールがおすすめな人

アーチ(土踏まず)の高い人を「ハイアーチ」や「甲高」と呼んでいます。アーチの高い人は、主に踵(かかと)・足の親指の付け根部分・足の小指の付け根部分の3つの点で身体全体を支えているため、1つの点への負担が大きくなります。

そして、歩くときの衝撃が、3つの特定部分に集中するため、タコや魚の目ができる原因や、着地時の衝撃吸収が上手くできず足腰への負担が大きくなる可能性があります。

インソールを入れることで、足裏全体がインソールと接するため、大きな点で身体を支えることができ、安定感が向上します。

結果として、着地による衝撃が多くの筋肉に分散されるため、足の疲れを軽減することに繋がります。

バネインソールがおすすめな人

バネインソールは、日本で開発されたインソールで、人間が本来持っている、着地時の衝撃を分散する、蹴りだす力を生み出すなどの能力を引き出してくれます。

大きな特徴は、インソールのカップ形状が踵骨(足で1番大きな骨)をサポートするため、踵のぐらつきが落ち着きます。

それにより骨と骨の隙間が埋まり距骨(足で2番目に大きい骨)が安定するため、足元の骨格が理想的に組みあがり、身体全体のバランスが整えられていきます。その結果、膝や腰の痛みの緩和や予防が期待できます。

身体の歪みを補正、体軸・足元の安定、踵(かかと)の衝撃軽減、筋力パワーを効率よく発揮・伝達したい人に適しています。

オーダーメードのジョギングインソールもある

足は一人一人違うため、既成のインソールがピタリと合うことは難しいかもしれません。オーダーメイドで作ると一人一人の足に合ったフィット感が実現されます。

それは、足の自然な動きである「ウィンドラス機構」の仕組みを用いて作られるからです。「ウィンドラス機構」とは、地面の踏み返し動作の際に、足の指が背屈(つま先が脛に近づく)することによって、足底腱膜が巻き上げられ、アーチが高くなることを指します。

高くなったアーチは元に戻ろうとする力を生み出すため、この動きがバネの役割(推進力)となり効率的に走ることができるのです。

メリットとしては、自分の足の調子などを改善するために最適なインソールに出会えることや、プロに相談しながら作れることです。デメリットとしては、価格が高く、出来上がりるまでに時間がかかることなどです。

インソールを変えない方が良い場合

10kmやハーフマラソンやフルマラソンなどの長距離レースの前は変えない方が良いです。インソールは、ゆっくりペースで少しずつ距離を伸ばしていくことで、足に馴染んできます。

既製品のインソールには、素材が硬いものもあるため、足に負担がかかり、足を痛める原因になってしまいます。

また、新しいインソールは、同じ商品でも古いのもと比べて厚みがあるため、フィット感も変わってしまいます。

インソールの耐久性は、使用頻度や使用者の体重や癖などで多少異なりますが、概ね1年程度です。

大切なレース時期が解っている場合は、逆算して新しいものを慣らしてから使用するようにしましょう。

ランニングインソールメーカーの特徴

ランニングインソールメーカーの特徴

インソールはメーカーごとに特徴があります。
ジョギング先生 林さとみ
ジョギング先生 林さとみ

足には、3つのアーチ①内側縦アーチ(土踏まず:踵~親指の付け根) ②外側縦アーチ(踵~小指付け根に) ③横アーチ(足を前方からみる:親指の付け根~小指の付け根)があります。

これらは”アーチ構造”と言われ、着地時の衝撃を吸収し、足や足関節、さらに膝関節や腰への負担を軽減する「クッションの役割」を担っています。

また、足底腱膜という強靭な縦走線維束が「バネの役割」を果たし、アーチの弾力性をサポートしています。

各メーカーは、3つのアーチや踵の安定性を考えた商品を開発しています。

シダスのランニングインソール

シダス(SIDAS)のインソールは、硬めで踵のホールド感が良く、靴の中で足が安定し、衝撃吸収に優れているため、足に疲労が溜まりにいのが特徴です。

ジョギングの時は、しっかりと地面を捉え反発力で蹴りだす必要があるため、柔らかいインソールより、硬めのインソールの方が、今まで以上に力強く走り出すことができます。

シダックスのインソールは、足裏の3つのアーチが作る立体形状にフィット、しなやかな動きに連動し、パワーロスが軽減されます。

踵から土踏まずのアーチ(内側縦アーチ)までの安定性が良く、踵部分にはジェルクッションを用い、指の部分には「オーソライトX40」というクッション性に優れた素材を使用しています。

また、足元から身体の骨格を元通りにする作用があるため、長い距離を走ることで、アーチが低くなること、ふくらはぎの内側下部に負担がかかること、足の骨格が歪みやすくなることを防いでくれます。

アシックスのランニングインソール

足は、3つの“アーチ構造”で支えられています。アーチの崩れによる身体の歪みが、さまざまな症状の引き金になると言われています。

セミオーダーの「3Dフィッティングインソール」は、計測データをもとに、必要なパーツを組み合わせ、アーチが正しくなるようにサポートしてくれます。

必要なパーツは、内側縦アーチサポート、外側縦アーチサポート、横アーチサポート、中足部トータルサポート(足の中央部分をサポート)、ヒールアップパーツ(前後方向の重心を調整)の5つです。

計測データをもとに、足の形ごとにパーツをセットし、足底アーチを補正していきます。

また、取替インソールに「SpEVA」を使用した商品があります。「SpEVA」とは、衝撃を和らげながら反発性を向上させる高機能素材です。

着地時の衝撃を緩やかにし、高い反発性を発揮する素材を使用することで、次の一歩を踏み出しやすくすることができます。

ザムストのランニングインソール

ザムスト(ZAMST)のランニングインソールは、足の形状に合わせて選べる高機能インソールです。

3つのアーチタイプ、「Low」「Middle」「High」から、自分の足の特徴に合わせて選ぶことができます。オーダーメイドに近い感覚で、個々の足の悩みを解決するために開発されたインソールでもあります。

アーチタイプから自分に合わせて選べるため、安定性に優れています。また、足の指の動きを妨げない構造のため、靴に入れても違和感が少なくなく使用することができます。

そして、「コアスタビライザー」と「フレキシブルホルダー」による段階的なサポートで、踵の安定感が増すため、足のケガを防止することが期待できます。

BMZのランニングインソール

低下したアーチ機能を骨格を直接サポートすることで、安定性を維持強化するという特徴があります。

それは、内側縦アーチ、外側縦アーチ、横アーチの3つが繫がっている適正な状態に近づけることが重要という考えです。

足の機能は、足の骨(片脚に28個)の位置によって保たれていますが、土踏まずに大きな影響を及ぼす「立方骨(足の甲の真ん中部分からやや外側に存在する骨)」をサポートすることで、足のコンディションを整えられ、足指が働き正しく使えるようになります。

また、足の骨格バランスが整うことで、脚や骨盤、上半身の骨格が良い状態へと近づけていきます。

ジョギング先生のワンポイントアドバイス

足のバランスを整えるインソールを利用することで、故障予防やパフォーマンスアップが期待できます。
ジョギング先生 林さとみ
ジョギング先生 林さとみ

「良いシューズを履いているから大丈夫」と思っている人は多いかもしれません。ジョギングは、ウォーキングと比べて足に2-3倍の負担がかかります。

踵を安定させ、足のバランスを整えるインソールを利用することで、故障予防やパフォーマンスアップが期待できます。

機能性が高いインソールは5,000円程度しますが、ケガ予防と考えると価値があるものと言えます。靴に違和感を感じている人は、一度インソールを試してみてください。

【カテゴリー】この記事のカテゴリーはジョギングの服装です。

まとめ

既成のインソールで踵が安定し、足裏の3つのアーチがフィットしていない場合は、自分の足がどのような状態かシューズ専門店で測定してみましょう。そして、自分に合ったインソールを試してみることで、怪我なく快適な走りを手に入れましょう。